13 December,2008 17:15

米興行“Four Chrismases”感謝祭を制す

アメリカは今、本当に経済危機を迎えているのか? そんな疑問が脳裏に浮かんでしまうほど、感謝祭の休日を含んだ11月最終週末の米興行成績(ボックス・オフィス)は好成績だった。

トップ・スタートを切った“Four Christmases”

 昨年同時期よりも若干増の数字で、多彩なジャンルの作品が好記録をマーク。外食などの交際費を削る代わりに、映画館に足を運ぶ消費者が増えてきているようだ。

 トップに立ったのは、米ワーナー・ブラザースとニューライン・シネマのヴィンス・ヴォーン&リース・ウィザースプーン共演のコメディ“Four Christmases”。11月26日(水)に封切られ、予想をはるかに超える数字を出した。3310館で上映され、公開5日間で4670万ドル、週末3日間だけでも3170万ドルだった。

 感謝祭シーズン最大のヒット作になると見られていたのは、米20世紀フォックスのバズ・ラーマン監督作、ニコール・キッドマン&ヒュー・ジャックマン共演の大作メロドラマ『オーストラリア』も26日に封切り。2642館から5日間で約2000万ドル、週末3日間では1480万ドルで、5位に入った。週末に向けて年輩の観客を呼び込むことに成功し、数字を伸ばした。28日には96%増を見せ、非家族向け作品としては最大の上昇率を見せた。

 ライオンズゲートのアクション作品“Transporter3”は、この休暇中に拡大公開された3本目の作品。2626館から5日間で1850万ドル、週末3日間では1230万ドルを記録し、7位につけた。

 新作に負けず、すでに公開中の作品も好調な成績を収めた。サミット・エンタテインメントの吸血鬼ムービー『トワイライト~初恋~』と、米ウォルト・ディズニー・ピクチャーズの3-Dアニメ“Bolt”は、それぞれ2位と3位にランク・イン。『トワイライト』は公開2週目でやすやすと1億ドルを突破しており、先週の5日間でも3425館から2950万ドル、週末3日間だけでも2640万ドルをマークした。公開10日間での累計は1億1970万ドル。それでも、先週と比べ62%ダウンしている。

 3654館で上映されたディズニーの“Bolt”は、前週から1%増となり、業界関係者を驚かせた。5日間で3600万ドル、週末3日間で2660万ドルを記録し、公開10日間の累計を6680万ドルまで上げている。ドリームワークス・アニメーションと米パラマウント・ピクチャーズの『マダガスカル2』も、相変わらずの強さを発揮。公開4週目にして5日間で1960万ドルを記録し、累計はすでに1億5910万ドルとなっている。

 家族向け作品やコメディ作品は毎年、感謝祭やクリスマスに好記録を見せる。それは今年も“Four Christmases”の出足で証明された。ワーナーの国内配給部部長は、アメリカのどの地域でもヒットしていると話す。「“Four Christmases”はアメリカ全土でヒットしています。低い数字を見せているところはどこにもありません。大都市から田舎の町まで、すべての地域で受け入れられているのです」。観客の約6割は女性、57%以上が25歳以上であり、家族向けの作品として認識されていることが見てとれる。

 『オーストラリア』の主な観客は、25歳以上の女性になるだろうと予想されていた。しかしふたを開けてみると、集まった女性客は全体の52%。年齢で見ると65%以上が25歳以上だった。「『オーストラリア』は賭けでした。この作品は通常の作品よりも、製作費関係が複雑です。内部関係者は『オーストラリア』の製作費を1億3000万ドルと話していますが、スタジオは(撮影地となった)オーストラリアの税金払い戻しや奨励金などを考慮すると、計5000万ドル程度になるとしています。『オーストラリア』は、慣習に捕らわれずに作られた勇敢な作品です。ファストフードに対抗する、高級料理なのです」と話したのは、フォックスの配給部門クリス・アーロンソン上級副社長だ。

 これまでのラーマン監督作は、限定公開されるパターンが多かったためか、2時間45分の同作は歴代のラーマン監督作の中では最高の北米オープニング記録を樹立した。『ムーラン・ルージュ』は、拡大公開された1週目に1370万ドルを記録。最終的には5740万ドルを出した(監督の母国オーストラリアでは、『オーストラリア』は初登場1位でデビューし、手堅い500万ドルを出している)。

 フォックスは『オーストラリア』が、最低でも『ムーラン・ルージュ』の米国内の興収に匹敵する数字を出すことに自信を持っている。頼りにしているのは口コミで、全体で29日の興行成績が前日(28日)と比べ6%ダウンしたのに対し、『オーストラリア』はわずか1%のダウンに踏みとどまっている。他社は、『オーストラリア』の今週末の踏ん張り具合で、そのスタミナが分かると話している。

 “Bolt”は11月中旬に公開された作品というより、まるで感謝祭ホリデーに初日を迎えたような動きを見せた。11月20日に公開され、その時は同日公開の『トワイライト』に完全に食われてしまったが、「感謝祭シーズンに起こると予想していたことが、すべて現実になりました」と同社のチャック・ヴィアン配給部門部長は話している。

 ライオンズゲートの国内配給部門スティーヴ・ローゼンバーグ部長は、ジェイソン・ステイサム主演の“Transporter3”はスタジオ側の予想通りの成功を収めてくれたと考えている。シリーズ第1弾の『トランスポーター』は910万ドルでデビュー。続く『トランスポーター2』は1600万ドルでデビューしていた。


Article Category: No Category

Trackback URL:
nico198601 at PIXNET at 05:15 PM | Comments(0) | Trackback(0) | Hits(9)


Comment

Post Comment

Comment Permissions: Allow commenting

Leave Comment

*Name/Nickname
E-mail
Personal Website
Comment Title
*Comment
* Private Comment